皮膚科のこと

皮膚と臓器の関係性

皮膚病というとどのようなイメージが浮かびますか?

痒い、毛が抜ける、赤くなる、ジュクジュクする。これらのイメージは色々な病気が重なり合って引き起こされている可能性があります。

医療の世界では皮膚は1つの臓器として考えられています。

なぜなら、皮膚は外部の刺激から身体守るためだけでなく、知覚や体温調節などの役割を兼ね備えているからです。脳や腹部臓器、神経や骨までとも連絡を取り合って、アクティブに情報を伝えてくれています。 

つまり、皮膚病は皮膚だけの病気じゃないのです。

それを的確に判断することが皮膚科臨床に求められています。
中々スッキリしない皮膚の問題を抱えている飼い主様は是非ご相談ください。

皮膚と臓器の関係性

皮膚病というとどのようなイメージが浮かびますか?

痒い、毛が抜ける、赤くなる、ジュクジュクする。これらのイメージは色々な病気が重なり合って引き起こされている可能性があります。

医療の世界では皮膚は1つの臓器として考えられています。

なぜなら、皮膚は外部の刺激から身体守るためだけでなく、知覚や体温調節などの役割を兼ね備えているからです。脳や腹部臓器、神経や骨までとも連絡を取り合って、アクティブに情報を伝えてくれています。

つまり、皮膚病は皮膚だけの病気じゃないのです。

それを的確に判断することが皮膚科臨床に求められています。
中々スッキリしない皮膚の問題を抱えている飼い主様は是非ご相談ください。

 

当院の皮膚診療の特徴

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当院の皮膚診療の特徴

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治療実績

副腎皮質機能亢進症に起因する重度の皮膚疾患

来院理由

動物病院数件で診察、治療を受けていたが改善せず悪化していく

診断・治療

頭部、頸部、四肢の皮膚糜爛、痂皮および苔癬化

診断・治療

慢性経過による皮膚の苔癬化、細菌の二次感染などが観察されました。
また、皮膚には特徴的なカルシウム沈着による膨隆が認められました。
今までの経過および治療に対する抵抗性、皮膚症状より、内分泌異常や免疫異常の基礎疾患による二次的な皮膚炎を疑い、鑑別リストを作成し診断を進めていきました。

血液検査、ホルモン測定、細菌培養検査、腹部超音波検査などを実施し、副腎皮質機能亢進症と診断しました。今回は皮膚のカルシウム沈着という特徴的な病変があったため、早期に診断をすることができました。

このように、二次病変により主病変が分かりづらくなっている例では、皮膚の治療を行ってもなかなか改善しないため、基礎疾患の治療が必要になります。

治療は二次感染を抗生物質でコントロールし、過剰に分泌されている副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を抑える薬を使用したことにより、徐々に改善。
最終的に皮膚病変は消失し、通常の皮膚と被毛を取り戻しました。

代表的な犬の皮膚病

アレルギー性皮膚炎

よくある病気としてアレルギー性皮膚疾患が有名です。

「アレルギー=アトピー」と捉えられることが多いように感じますがそうではありません。アトピーとは痒がりやすい体質の呼び方で、アレルギー性皮膚疾患の他、精神疾患、先天的異常や栄養障害など複合的に関連しています。

アレルギー性皮膚疾患は大きく分けると、ハウスダストや植物などの外的要因によるものと、食事の有害反応に起因するものがあります。
主な原因によってアプローチの方法は異なるため、適切な診断が必要です。

よくある症状

細菌性皮膚炎

特定の細菌によって引き起こされる皮膚炎で、膿皮症と呼ばれる状態が最も多いです。

一般的な初期症状は、ニキビのような赤い丘疹や、表皮小環と呼ばれる円形の皮疹で周囲にフケやかさぶたが付着することがあります。
いずれの場合も最初はあまり痒みを伴わないので、発見が遅くなることがあります。

治療は殺菌作用のあるシャンプー剤、抗生物質の軟膏などの外用剤、抗生物質の内服など状況に応じて選択します。再発が多い場合は細菌に対する過敏反応や、皮膚常在菌との関係を検討する必要があります。

よくある症状

脂漏性皮膚疾患

脂漏性皮膚疾患とは、皮脂のバランスが崩れることで皮膚にベタつきが生じる病気です。

脂漏犬種と言われる、シーズー、コッカー・スパニエル、ウエストハイランドホワイト・テリアでは悪化することが多く、慢性になると皮膚が重度に肥厚し、細菌の二次感染も相まって、治療に時間が掛かることがあります。
皮膚常在菌真菌の1つであるマラセチアが大きく関与していることが知られています。

治療はマラセチアの菌数をコントロールすることが重要で、抗菌薬全身投与や局所治療はもとより、マラセチアの好む皮膚環境(高温多湿)を避けるため、抗脂漏作用のあるシャンプー剤や、皮膚の通気を促すための被毛のカットなども行われます。

他の疾患により二次的に発症することもあり、その場合は原疾患の治療も必要です。

よくある症状

猫の皮膚病について

猫の皮膚疾患はいまだ未知の部分が多く、たゆまぬ研究が続けられています。
犬の細菌性皮膚炎はよく見られますが、猫ではほとんど確認されないなど、猫に特定の皮膚病が多いという傾向はあまり見られません。

また、猫には過剰な毛づくろいによる被毛の破損や皮膚の糜爛が見られることがあります。これはストレスによる精神的な皮膚疾患と考えられていましたが、最近では食事によるアレルギー反応が原因であることが多いとされています。

このように、猫の皮膚疾患は様々な原因が複合的に絡んでいる可能性があるため、当院では最新の研究結果と診療技術を活用し治療にあたります。
猫の皮膚疾患についてお困りのことがあれば、ぜひご相談ください。

代表的な犬の皮膚病

アレルギー性皮膚炎

よくある病気としてアレルギー性皮膚疾患が有名です。

「アレルギー=アトピー」と捉えられることが多いように感じますがそうではありません。アトピーとは痒がりやすい体質の呼び方で、アレルギー性皮膚疾患の他、精神疾患、先天的異常や栄養障害など複合的に関連しています。

アレルギー性皮膚疾患は大きく分けると、ハウスダストや植物などの外的要因によるものと、食事の有害反応に起因するものがあります。
主な原因によってアプローチの方法は異なるため、適切な診断が必要です。

よくある症状

細菌性皮膚炎

特定の細菌によって引き起こされる皮膚炎で、膿皮症と呼ばれる状態が最も多いです。

一般的な初期症状は、ニキビのような赤い丘疹や、表皮小環と呼ばれる円形の皮疹で周囲にフケやかさぶたが付着することがあります。
いずれの場合も最初はあまり痒みを伴わないので、発見が遅くなることがあります。

治療は殺菌作用のあるシャンプー剤、抗生物質の軟膏などの外用剤、抗生物質の内服など状況に応じて選択します。再発が多い場合は細菌に対する過敏反応や、皮膚常在菌との関係を検討する必要があります。

よくある症状

脂漏性皮膚疾患

脂漏性皮膚疾患とは、皮脂のバランスが崩れることで皮膚にベタつきが生じる病気です。

脂漏犬種と言われる、シーズー、コッカー・スパニエル、ウエストハイランドホワイト・テリアでは悪化することが多く、慢性になると皮膚が重度に肥厚し、細菌の二次感染も相まって、治療に時間が掛かることがあります。
皮膚常在菌真菌の1つであるマラセチアが大きく関与していることが知られています。

治療はマラセチアの菌数をコントロールすることが重要で、抗菌薬全身投与や局所治療はもとより、マラセチアの好む皮膚環境(高温多湿)を避けるため、抗脂漏作用のあるシャンプー剤や、皮膚の通気を促すための被毛のカットなども行われます。

他の疾患により二次的に発症することもあり、その場合は原疾患の治療も必要です。

よくある症状

猫の皮膚病について

猫の皮膚疾患はいまだ未知の部分が多く、たゆまぬ研究が続けられています。
犬の細菌性皮膚炎はよく見られますが、猫ではほとんど確認されないなど、猫に特定の皮膚病が多いという傾向はあまり見られません。

また、猫には過剰な毛づくろいによる被毛の破損や皮膚の糜爛が見られることがあります。これはストレスによる精神的な皮膚疾患と考えられていましたが、最近では食事によるアレルギー反応が原因であることが多いとされています。

このように、猫の皮膚疾患は様々な原因が複合的に絡んでいる可能性があるため、当院では最新の研究結果と診療技術を活用し治療にあたります。
猫の皮膚疾患についてお困りのことがあれば、ぜひご相談ください。