施設紹介
大切なパートナーが安心して治療を受けるために
医療設備、各部屋
新病院開院に当たり
われわれ人間である獣医師が、動物達を診察するためには自ずと限界があるのかもしれません。
その中で、各々異なる動物達の状態を見極め、少しでも相応しい医療を提供するべく、知識、経験と言ったソフトの部分は勿論のこと、機器、設備のハードの部分も含めてよりよい医療を提供すべく考えております。
ソフトの面では、一次診療として広範囲の対応が出来ること、必要があればより高度な医療を提供する二次診療、3時診療施設へのスムーズな連携を取れる体制を作ります。
また、特定の診療科目(皮膚科)では、二次診療病院として機能出来るよう、他院からの紹介を受け入れる体制を取っています。
ハードの面では、どの場所でも動物達が快適に過ごせるよう、全館床暖房の完備、が自然光を十分に取り込める犬猫を分けた入院施設、大型犬用の入院舎、また健康な動物達のホテル舎を設置しています。
また、最新のICU設備、レーザーメス、電気メス、ベンチレーション装置、デジタルレントゲン(DR)などを供え、ストレスの掛かる時間をなるべく少なく出来るよう心がけています。
今後は設備の面のみならず、サービスの面でも皆様のご要望にお応え出来るよう、柔軟に変化をしてゆくつもりです。
先ずは特定の週休制を見直し、年中いつでもかかれる病院を目指します。
手術用新シーリングシステム ForceTriad 導入
当院では新たな手術器具を導入しました。
シーリングシステム(ForceTriad)とは外科手術時に血管、リンパ管を塞ぐための糸による結紮に変わる方法です。
当院では外科手術時の切開、止血に金属のメスや糸以外に電気メス、CO2レーザーメスを場所、目的により使い分けております。
今回導入のシーリングシステムはそれらとは全く異なった方法で、切開、止血が行える画期的なシステムです。
その方法は、体内の血管、リンパ管自体が持つコラーゲンと弾性線維を溶解し、その成分により組織を一体化し血管、リンパ管を塞ぐといものです。
これは血管壁同士を貼り付けるのとは異なり、完全に一つの組織に作り替えてしまうイメージです。 このシール部の強度は動物の動脈圧より遙かに高い圧力(3倍以上)に耐えることが出来ます。
従来のシステムでは血管、リンパ管をシールした後、いったんメスや、鋏(ハサミ)に持ち替え、シール部を切開する必要がありましたが、今回導入の最新機種ではシールと、切開を同時に一つの動作で行う事が出来るハンドピースを使用することができ、器具を持ち替える必要が無いため、安全性、確実性、の向上と、大幅な短時間化が可能になりました。
(LigaSure Small Jaw)
シーリングシステムのメリット
1.高い安全性、確実性:止血部の耐圧性が高く、破綻し辛い
2.手術時間の短縮:患者様の負担軽減
3.術後反応の軽減:体内に糸やクリップなどの異物を残さないので、術後の異物反応が起きない
当院ではこの有用性の高いシステムを、施術頻度の高い避妊去勢手術から、より難易度の高い手術まで、利用可能なあらゆる手術に積極的に使用し、手術の安全性をより高め、患者様の負担を軽減していきます。